半年ぶりに登場のかっすーです。
マジブロメンバー的にはお呼びでないかと思いますが、
書きたいことができたので、勝手に投下していきます。
(今日担当予定の方ごめんなさい…!笑)
何かと言いますと、先週末に体験してきた【Dialog in the Dark】という常設イベント。
最近、ミッドタウンでやっているアートや写真の展示会によく足を運ぶんですが、これも知人のブログで読んでから、ずっと行きたいと思っていたのイベントの1つでした。
ネットが発達してコミュニケーション不足になった今、企業の研修なんかにも使われているそう。アートや旅が好きな人とかには割と有名らしいので、ご存じの方もいるかもしれませんね。
(以下、Dialog in the Dark official HP より引用)
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目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?
暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のソーシャルエンターテインメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
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…何か、これ読んだだけでワクワクしませんか?(私だけ?笑)
Dialog in the Dark(以下DID)は、参加者が1組になって、アテンドに誘導されながら、一点の光もない暗闇を体験します。もちろん、音の出る機器や蛍光の時計は持ち込み厳禁。会話を重視するため、1回あたり最大8人、知り合い同士の参加は4人までになっています。
今回一緒に回ったメンバーは、男女2名ずつの計4名。
自分以外の3名はなんと、大阪と名古屋からの方でした。
簡単に説明を受けた後、暗さに慣れるために薄暗い部屋へ移動。
そこで簡単な自己紹介をして、ニックネームを決めます。
アテンドの方は、「きのっぴー」だったかな。
できるだけ会話が生まれやすくなるように配慮されています。
白杖(はくじょう/普段、障がい者の方が持っている長めの杖)を渡されて、いざ暗闇へ!
「一点の光もない暗闇」って体験するまでは想像つきませんが、本当に何にも見えません。目の前に手を近づけても全く変化なし。目を開けていても目が慣れてくることはなく、ただ瞳孔が開いてくるだけで、平衡感覚までおかしくなってくる。
暗闇に入ってからも不安5%、ワクワク感95%くらいだったんですが、いろいろと障害物が設置してあるので、何かにぶつかる度に「こっちであってるのかな?」ってなってしまって(実際合ってなかったです…)、いざ進もうとすると足が出ない。
普通の人は、音が聞こえる方向や距離感から自分の位置を把握できるらしい(できるんですか?)けど、左耳が聞こえない私はすべての音が右側に入ってきて、方向感覚もゼロ。闇の中、アテンドする視覚障がい者の方の手がどんなに頼もしく感じられたことか…!
ネタばれするとつまらないので具体的な中身については書きませんが、
ジャンプしたりと簡単な運動するだけで平衡感覚がなくなったり、
手すりだと思っていたものが、触っているうちにプラスチックの籠だと気が付いたり、
栗をまさかの「にんにく」と表現する人がいたりして面白かった!(笑)
視覚がないと嫌でも他の感覚が鋭くなってきて、見慣れていたものでも、「こんな触感だったっけ?」とか、「こんな味だったっけ?」ということが続々。日常生活がいかに視覚に頼っているか、いかに他の感覚を疎かにしているか、そして、私は視覚を失ったら生きていけないことを、身をもって実感したのでした。
あとは、会話しかコミュニケーション手段がないので積極的に喋らざるをえなくて、みんなで協力していくうちに不思議と連帯感が生まれてきます。普段から(恋愛に限らず)自分からアプローチすることができないくらいの人見知りなので、初対面から1時間足らずでこんなに打ち解けているなんてびっくりでした。
1時間に渡って常に感覚を研ぎ澄ませているので、終わったあとの疲労感も半端ないのですが。。(笑)
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現在の物質的に豊かになった世の中では、人間は倫理と人道的な価値観とを損ないがちであり、利己主義になる。しかし暗闇のなかで人間は誰でも平等であり、それぞれの中にある根本的な価値観を思い出し、謙虚さや感謝を甦らせることができる。困難に直面しても、お互い協力し合えば一緒に乗り越えられることを誰でも知っている。
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…とは、DID考案者のアンドレアス哲学博士の言葉。
本当に、物質社会の中で忘れがちな精神的な豊かさみたいなものを再認識させてくれます。
私たちを案内して下さったアテンドの方は、始終本当に活き活きしていて楽しそうで、
就活に絶賛躓き中の私は、どこかで読んだ「毎日が休日だと思える仕事に就きなさい」という言葉を思い出して、彼らはこれを仕事だとは思っていないのかもしれない…と思ってしまいました。
日常生活の一挙手一投足がチャレンジングな彼らにとって、動き慣れた会場・職場は自分の家のようなもの。そこにやってくる私たちは、さしずめ、自宅に遊びに来るお客さん!?
マイノリティの日常は、マジョリティの非日常。その逆も然り。
発祥の地ドイツでも、障がい者体験のために作られたイベントではないそうですが、普通に生活してたら交わることのない2つを結び付けたことで、私たちが非日常体験を楽しむと同時に視覚障がいを持った方が活き活きと働くことができるこのイベントは、最高の社会貢献であり、ソーシャルビジネスなんじゃないかと思いました。
発起人の金井さんは「参加者の負担が心苦しい」って書いているけど、私は今のままでいいと思います。
今回のテーマは「運動会」だったけど、季節ごとに変わるらしいので、定期的に行きたいところ。
聞くところによると、シリーズ企画で味覚に特化したクラヤミレストラン(!!)なるものがあるらしいので、そちらにも行ってみたいです。(調べてみたら1万円近くするのでおいそれと行けるものではありませんが。。泣)
DIDの方は学生だと学割が効いてかなり割安に行けるので、学生の方はぜひぜひ、
在学中に足を運んでみて下さい☆
久々の登場のくせに、まとまりのない重たい長文を失礼しました!
マジブロの方、お気に召さなかったら消してくださいな★(笑)